新型コロナの感染拡大にウクライナ情勢の悪化など、先行き不透明感が漂う中で、上場企業の2022年3月期決算発表がピークを迎えている。
日産自動車が5月12日に発表した2022年3月期連結業績は積極的な新型車投入による台あたり単価の改善や為替が円安で推移したことも寄与し、本業の儲けを示す営業利益が2473億円と3期ぶりの黒字に転じた。
日産自動車は5月12日、2022年3月期(2021年4月~2022年3月)の連結決算を発表。北米市場の改善や台あたりの売上高向上で、3期ぶりの最終黒字を確保した。
SUBARU(スバル)は5月12日、2022年3月期(2021年4月~2022年3月)の連結決算を発表。半導体や部品不足などによる生産調整が響き、2年連続の減収減益となった。
スズキが5月11日に発表した2021年度連結決算は、売上高が前年度比12.3%増の3兆5683億円、営業利益が同1.5%減の1914億円、当期純利益が同9.5%増の1603億円。3期ぶりの増収となったが、営業利益は4期連続して減益だった。
パナソニック ホールディングスは5月11日、2021年度連結業績を発表した。売上高が前年度比10.3%増の7兆3887億円、調整後営業利益が16.4%増の3577億円、営業利益が同38.3%増の3575億円、当期純利益が54.7%増の2553億円だった。
トヨタ自動車が5月11日に発表した2021年度連結決算は、売上高が31兆3795億円(前年度比15.3%増)、営業利益が2兆9956億円(同36.3%増)、当期利益2兆8501億円(26.9%増)だった。6年ぶりに過去最高の営業利益を更新したが、原材料費高騰が大きな問題となっている。
スズキは5月11日、2023年3月期の連結営業利益が前期比1.8%増の1950億円になるとの見通しを発表した。半導体不足などで前期に一次停止を強いられた生産が回復することや為替が円安で推移していることも寄与して、5期ぶりの増益を見込む。
スズキは5月11日、2022年3月期(2021年4月~2022年3月)の連結決算を発表。増収となったものの、原材料価格高騰等により4期連続の営業減益となった。
トヨタ自動車は5月11日、2022年3月期(2021年4月~2022年3月)の連結決算を発表。営業収益は過去最高となる2兆9956億円を確保した。