初代マツダ『アテンザ』は快活な見た目と走りで30 - 40歳代の若いユーザーに支持されたが、新型はそれに加えて、セダン購買層の中心である50歳代以上まで取り込むことが至上命題とされたという。
第一印象は「昔の『クラウン』が帰ってきた」。ロイヤルシリーズのあらゆるショックをふんわり吸収する、いかにもクラウンらしい乗り心地がその一番の要因だ。
大いに迫力を増した外観が、走りへの期待を否応なく盛り上げるレクサス『IS-F』。実際、その走りは昂揚した気分に十二分に応えるものといえる。
トヨタ『iQ』プロトタイプの第一印象は、だいぶこなれてしまったなというもの。コンセプトカーの斬新さは薄れて、随分トヨタ車っぽくなった。とは言いつつも、やはりこのプロポーションである。街を走り出せば、十分目をひくには違いない。
今回のイベントのサプライズのひとつが、4月開催の北京モーターショーで発表されたばかりの新型『ティアナ』が試乗可能な状態で用意されていたこと。短い時間ではあったが、手にすることができた。
ついついディーゼルやハイブリッドといった新技術にばかり注目しがちだが、主力のガソリンエンジンについても、日産はさらなる進化をスケジュールに組み込んでいる。技術企画部 二宮氏はこう話す。
ゴーンCEOが「ハイブリッドはニッチ商品」と位置づけ、開発に力を入れてこなかった背景もあって、日産はハイブリッドに関しては現在のところ立ち後れた状況にある。
ポルトガルには『エクストレイル』と同じプラットフォームを用いる『キャシュカイ』(日本名:『デュアリス』)のディーゼルモデルが用意されていたので、早速試してみた。しかし結論からいえば、ディーゼル車特有の魅力という意味では、少々物足りないとも感じた。
今、世界の話題は「環境」である。日産による環境コンシャスなプロダクトとして、今年もっとも注目を集めそうなのは、『エクストレイル』ディーゼルだ。
日米欧の三極で展開されているモデルを中心に、世界を走る日産車を一堂に集めた国際取材会「日産360」が、ポルトガルのリスボンにて開催された。