ランドローバーの『ディフェンダー OCTA』が、水素を動力源とする「JCB Hydromax」による地上最高速度世界記録の樹立を支援した。
米国ユタ州のボンネビル・ソルトフラッツで開催されたスピードウィークにおいて、「JCB Hydromax」はサザン・カリフォルニア・タイミング・アソシエーション(SCTA)の速度記録および国際自動車連盟(FIA)公認のもと、水素自動車による地上最高速度世界記録・時速406.320マイル(約654km/h)を樹立した。ドライバーは世界地上最高速度記録保持者のアンディ・グリーンOBEが務めた。
『ディフェンダー OCTA』が水素自動車の地上最高速世界記録654km/h達成を支援規定により、各走行の開始時には最大300mのプッシュスタート(押し出しによる加速)が認められており、その役割を担う車両として「ディフェンダー OCTA」が選ばれた。綿密な分析とテストを重ねた結果の選定だ。
「ディフェンダー OCTA」には衝突試験済みのウィンチマウントを装備し、フロントに専用のプッシュプレートを取り付けた。ウィンチマウントのクラッシャブルゾーン(変形領域)を無効化し、フロント・リカバリー・ポイントへのブレースバー(補強材)を含む追加の固定ポイントを設けるなど、信頼性と堅牢性を確保した。
今回の挑戦では、重量2550kgの「JCB Hydromax」を静止状態から300m以内に時速60マイル(約時速97km)まで押し出すことが求められた。しかも海抜2244m(7365ft)に相当する空気密度高度という過酷な環境での走行だった。
『ディフェンダー OCTA』が水素自動車の地上最高速世界記録654km/h達成を支援
しかし、48Vマイルドハイブリッドシステムによってスロットルレスポンスと加速性能を高めたツインターボV8パワートレイン(最大出力635馬力)を持つ「ディフェンダー OCTA」にとって、これは困難な課題ではなかった。時速60マイルを超えると「JCB Hydromax」は自力で加速し、記録樹立に挑んだ。
また、全車標準装備の6Dダイナミクスサスペンションも記録達成に貢献した。油圧連動の連続可変セミアクティブダンパーが急加速時の車体のロール(横揺れ)とピッチ(縦揺れ)を抑制し、プッシュプレートの角度を安定して維持した。さらに優れたオールテレイン性能により、走行終了後に数マイル離れた地点にいる「JCB Hydromax」へすばやく移動することも可能だったという。





