TOYO TIREは11月28日、タイヤおよび自動車部品に関するデータの標準化と共有を推進する国際的な非営利団体「GDSO(Global Data Service Organization for Tyres and Automotive Components)」に加盟したと発表した。
これにより同社は、タイヤの個体識別管理やトレーサビリティを可能にする業界標準化への対応を推進する。
TOYO TIREはGDSOが推進するRFID技術を活用したデータプラットフォームの構築に参画しており、同社グループが製造・販売するタイヤに関するデータベースの整備を通じて、業界全体での情報管理の効率化と信頼性向上に貢献する。
RFIDは電波を用いた無線通信技術によってタグのデータを読み書きする技術で、無線通信によって非接触で個体識別を行う。品質保証や在庫管理などに適用されることで作業効率や安全性の向上が期待される。
同社はこの技術を用い、タイヤのライフサイクル全体にわたる情報管理を強化するとともに、将来的には蓄積されたデータをもとにリトレッドやメンテナンスなどのソリューションビジネスを中心とした高付加価値サービスの提供を目指す。
リトレッドとは、摩耗によって使用できなくなったタイヤの基礎部分を活用し、路面と接するトレッド部分に新しいゴムを貼り付けることで再利用することを指す。
TOYO TIREグループは、持続可能なモビリティ社会の実現に向けて、環境負荷の低減に寄与するタイヤの開発を推進している。今後もRFIDをはじめとするデジタル技術を積極的に活用し、付加価値を高め、企業価値の向上に取り組んでいく。



