ブリヂストンは11月13日、空気充填の要らない次世代タイヤ「AirFree」の実証実験に関して、福岡県久留米市と連携協定を締結したと発表した。
本協定は、ブリヂストンの事業開発の促進・進展と、久留米市の振興・発展を目的としている。実証実験は、ブリヂストン創業の地である福岡県久留米市で2026年に実施予定だ。
実証実験は、創業者である石橋正二郎が久留米市に寄贈した総合文化施設「石橋文化センター」と国内最大級の品種数を誇る「久留米市世界つつじセンター」での実施を検討している。ブリヂストンが所有するグリーンスローモビリティを久留米市に貸し出し、グリーンスローモビリティと「AirFree」の組合せによる提供価値の検証を行う。
「AirFree」は、空気の代わりにリサイクル可能なスポーク形状の熱可塑性樹脂で荷重を支えるため、パンクの心配がなく、資源生産性の向上とメンテナンスの効率化を実現する。さらに、スポーク部分には薄暗い時間帯においても視認性が良好な青色「Empowering Blue」を採用し、安心・安全な移動を支える。
「AirFree」は、地域が抱える交通に関する課題の解決策として注目されているグリーンスローモビリティで安心・安全な移動を支えることを目指し、2026年の社会実装に向けて活動を推進している。この活動は、ブリヂストンがサステナビリティを中核に据え、社会価値の創造を目指す「新たな種まき」として位置づける探索事業の一つだ。





