関東自動車は11月7日、宇都宮市内で製造されたいすゞ『エルガEV』を、栃木県内で初めて導入すると発表した。
関東自動車は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が推進する「グリーンイノベーション基金事業/スマートモビリティ社会の構築」の一環として、エネルギーマネジメントシステム(バスEMS)を活用した路線バスの運行管理とエネルギー需給調整を統合する取り組みを進めている。EVバス導入は、その一環だ。
新型EVバスのお披露目式と「グリーンイノベーション基金事業」の進捗報告会は11月18日火曜日午前11時より、宇都宮駅東口交流広場の宮みらいライトヒルで開催される。式典終了後には御来賓および報道関係者によるEVバスの試乗が予定されている。
本事業は、EVバスのライフサイクルにおける運用コストがディーゼル車より高い課題を、バスの運行管理と電力需給の調整を一体化したEMSにより解決し、経済性の改善とEVバス導入の加速を目指す。EMSは日々変動する運行状況、走行車両のエネルギー管理、電力網からの調達タイミングや再生可能エネルギーの活用率向上など複雑な要素を総合的に最適化するシステムだ。
事業実施にはみちのりホールディングス、東京電力ホールディングス、そしてバス事業者の関東自動車、福島交通、茨城交通が参画している。今回のEVバス導入は地域の脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩となる。




