ヤマト運輸は10月20日、福島県郡山市の物流施設集積パーク「福島郡山LLタウン」に、ヤマトグループ東北最大の統合型ビジネスソリューション拠点を開設すると発表した。
10月20日に「郡山ロジセンター」が竣工し、ロジスティクス機能の提供を開始する。さらに2026年10月には、全国の物流拠点への仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能が一体となった施設が完成予定だ。
本拠点は延床面積約4万9831平方メートルで、ヤマトグループで東北最大の規模となる。全国仕分け・輸配送機能とロジスティクス機能を組み合わせ、サプライチェーン全体を最適化するソリューションを提供する。
立地面では、福島県郡山市は東北自動車道と磐越自動車道が交差する交通の要衝で、首都圏と東北をつなぐ重要な位置にある。西日本に主要拠点を持つ顧客が本拠点に在庫を分散することで、最大消費地である首都圏への翌日配送が可能となる。
環境面では、太陽光発電設備や蓄電池を使用し、施設の消費電力を再生可能エネルギー由来電力で賄う。災害発生時は、非常用発電設備やEV・FCVからの給電システム「V2Xシステム」により72時間以上の連続発電が可能だ。
また、ヤマト運輸は郡山市、プロロジス、NTT東日本、フクダ・アンド・パートナーズと「災害時における避難者支援・指定避難所等の協力及び物資等の緊急輸送等に関する協定」を10月20日に締結した。災害支援物資の集積場所提供や避難所機能、緊急輸送体制を整備し、地域の防災力向上に貢献していく。