プロの現場では「温水」を活用した汚れ除去で時間短縮

プロの現場では「温水」を活用した汚れ除去で時間短縮…AA九州2025
  • プロの現場では「温水」を活用した汚れ除去で時間短縮…AA九州2025
  • ウルトラファインバブル高圧温水洗浄機「Revo-1000-MUFB」(洲本整備機製作所)
  • 高温 / 高圧洗浄機「オートウォッシャーAW-1100F」(イヤサカ)
  • 高圧温水洗浄機「サンワッシャーシリーズ」(サンコー)
  • 花粉除去温水装置「KHW-1100DP」(バンザイ)

固着した泥や頑固なピッチタール、融雪剤(凍結防止剤)の汚れ、花粉ジミなどの汚れ除去として、プロの現場では「温水」洗浄機が重宝されている。

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2025年10月4日・5日に福岡市博多区で開催された自動車アフターマーケット事業者向けのビジネス展示会『オートアフターマーケット九州 2025(AA九州2025)』では複数の温水洗浄機が出品され、作業時間短縮に役立つ商材としてアピールされていた。

温水と「極小泡」で素早く除去

目新しかったのは、泡サイズ直径1ミクロン未満(0.001mm)の極小泡“ウルトラファインバブル”の温水により、高い洗浄能力だけでなく除塩・除油効果を強みとした温水高圧洗浄機。水温を80C°から60C°に下げて設定すればボイラー燃焼に利用する燃費を低減でき、省エネかつ環境負荷低減に貢献するとアピールされていた。

ウルトラファインバブル高圧温水洗浄機「Revo-1000-MUFB」(洲本整備機製作所)

連続運転でも高温・高圧を持続

高効率ボイラーを採用し、連続運転でも高温・高圧で安定的な噴射を維持できる点が好評で、長年売れ続けているという高温/高圧洗浄機もあった。ハイパワーでありながら静音化を実現するほか、サビに強い高耐食メッキ銅板を本体に採用。定番の高温/高圧洗浄機として整備工場を中心に長年ニーズがあると出展者は話していた。

高温 / 高圧洗浄機「オートウォッシャーAW-1100F」(イヤサカ)

車両クラスに合わせたラインナップ

軽自動車から重機まで、洗車する車両クラスに合わせて選べる製品ラインアップを揃える高圧温水洗浄機も出品されていた。機種によって2.5メートルから5メートルまで洗浄吐出達成距離が異なるが、温水温度は常温から最大80 C°まで。サビに強いステンレス材を採用するほか、加熱・空焚き防止機能がある安全設計が強調されていた。

高圧温水洗浄機「サンワッシャーシリーズ」(サンコー)

花粉除去用の温水装置

花粉ジミの除去に特化した温水装置も目を引いた。花粉は、雨など水分を含むとタンパク質の一種である「ペクチン」から粘り気が出て塗装に張りつき、乾燥すると塗装を収縮させてクレーター状の花粉ジミになる。

出品されていた花粉除去温水装置は、約75C°前後(最高設定温度は90 C°)のお湯を弱めの噴射圧で連続吐出が可能。洗車スタッフへの熱湯の跳ね返りを抑制し、火傷の危険性を低減できるという。なお、花粉ジミの状態によっては80C°以上の高温を弱くゆっくり流し続けないと除去できないケースもあると言われている。

花粉除去温水装置「KHW-1100DP」(バンザイ)

今回のAA九州2025では、様々な特徴を持つ温水洗浄機がアピールされており、自動車整備工場、鈑金塗装工場、ガソリンスタンド、新車ディーラー、中古車販売店、カーディテイリング専門店といった幅広い自動車アフターマーケット事業者にとってニーズがあることが伺えた。近年、洗車ブームの到来とも言われており、今後も新しい洗車関連機器の登場に注目したい。

《カーケアプラス編集部@金武あずみ》

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