EV路線バス専用タイヤ「ナノエナジー M648 EV」、トーヨータイヤが販売開始

トーヨータイヤ『ナノエナジー M648 EV』
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トーヨータイヤは、EV路線バス向けの専用タイヤ「NANOENERGY M648 EV」(ナノエナジー エム ロクヨンハチ イーブイ)を9月22日より販売開始した。

【画像】トーヨータイヤのEV路線バス専用タイヤ「ナノエナジー M648 EV」

EVバスは大容量バッテリーの搭載により車両重量が増加し、電動モーター特有の高トルクによる発進・加速や制動時にタイヤへの負荷が大きくなる。このため従来以上に高い耐摩耗性能が求められる。また、1回の充電での航続距離が重視されることから、転がり抵抗に優れた低電費性能の重要性も高まっている。

新製品は、耐摩耗性能と低電費性能という相反する関係にある2つの性能を高次元で両立させている。同社既存品と比較して耐摩耗性能を8%、転がり抵抗を4%向上させている。

特に効果を発揮しているのが、同社独自のゴム材料開発基盤技術「Nano Balance Technology」(ナノバランステクノロジー)におけるプロセス技術の進化によって編み出した新配合「耐摩耗NCPコンパウンド」だ。

パターン設計では、構成するブロックの大型化・高剛性化により接地圧力の均一化と、接地時の過度なブロック変形の制御を実現し、耐摩耗性能を高めた。サイド部には新たに接地端サイプを施し、偏摩耗の抑制を向上させている。

また、独自のトラック・バス用タイヤ開発基盤技術「e-balance」(イー・バランス)による高剛性ブロック採用の新パターン設計により、転がり抵抗を低減している。

さらに、サステナブル素材を活用した再生ビードワイヤーを採用することで環境負荷の低減にも配慮している。

経済産業省が策定した「2050年カーボンニュートラルに伴うグリーン成長戦略」を背景に、国内でのEV車両の普及が進展している。2018年に国土交通省が「電動バス導入ガイドライン」を策定したことを受け、日本バス協会は2030年までにEVバスを1万台導入する目標を掲げ、導入促進に向けた取り組みが本格化している。

発売サイズは275/70R22.5 148/145Jの1サイズで、価格はオープン価格となっている。

《ヤマブキデザイン》

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