最適解がなかった! ダイハツが『e-SNEAKER』でねらう歩行領域移動ソリューション

ダイハツ e-SNEAKER
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  • 歩行領域モビリティとは

ダイハツ工業は8月25日、歩行領域モビリティの低速電動カート『e-SNEAKER(イースニーカー)』を全国発売した。製品企画部プロジェクト責任者の鐘堂信吾氏は「ライストワンマイルの選択肢を増やす」という。

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◆“最小単位モビリティ”の課題は顕在化

e-SNEAKERは、道路交通法上は歩行者と同等の扱いとなり、自動車免許不要で利用できる1人乗り低速電動カートだ。靴の「スニーカー」のように使える、という意味からのネーミングだ。

高齢者や免許返納者の移動手段を補完するだけでなく、地方部の交通空白解消に資する新たなモビリティの位置づけが狙いとされる。公共交通の減便・廃止が続く中、近距離移動の課題は顕在化している。特に地方部では、買い物や通院といった日常移動を支える“最小単位モビリティ”の必要性が増している。

鐘堂氏は「にもかかわらず、歩行領域モビリティの数は増えていない。なぜなら最適解がまだないからだ」と語る。ダイハツはこれまで軽自動車を軸に「最小単位」にこだわったアプローチで商品を開発してきたが、e-SNEAKERの開発も延長上にある。

価格は41万8000円(電動車椅子として消費税非課税)で、年間販売目標は500台と設定されている。


《高木啓》

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