ホンダの社員食堂、白いユニフォームでカレーうどんを金曜日に食べる理由

社食のカレーうどん(イメージ)
  • 社食のカレーうどん(イメージ)
  • ホンダの白いユニフォーム(熊本製作所)
  • 社長も着るホンダの白いユニフォーム
  • アメリカのホンダジェットのチームも着る白いユニフォーム
  • ホンダ社食のカレーうどんの素

ホンダ(本田技研工業)のユニフォームは白の作業着だ。メーカーの作業着というと、汚れが目立たないグレーや、彩度を落とした色使いが多いが、ホンダはむしろ汚れの目立つ白だ。事務方も社内では白の作業着を着る。

[社長も着るホンダの白いユニフォーム]

これには、創業者・本田宗一郎の思想が反映されているらしい。服が汚れるような、清潔・整頓のなっていない作業環境を戒めるためだ。作業着が汚れるということは、作業環境が汚れているということなのだ。作動中に近づくと危険な装置もあるだろうから、そういった警戒にもなるだろう。

で、明日から週末という金曜日。作業着を洗濯するので、少しぐらい汚れてもいいということで、社員食堂ではカレーうどんがメニューに載る。各地の製作所(工場)ではそれぞれ独自のレシピでカレーうどんが用意されており、「カレーうどんの素」は製作所ごとのレシピでレトルトになり、社内で販売されている。

残念ながら、この「カレーうどんの素」は社外向けには売られていない。東京青山のウエルカムプラザで市販されていたが、青山ビルの建て替えのために閉鎖された。ホンダ本社の東京八重洲への移転が発表されたのと同時に、青山の新しい建物の一部フロアをホンダが使用することも発表されたので、ウエルカムプラザ(ないしブランド発信施設)の再開とカレーうどんの素の再販が期待できる。

《高木啓》

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