モルフォは、独自開発した世界最速級のディープラーニング推論エンジン「SoftNeuro」が、ルネサス エレクトロニクスの車載用SoC「R-Car V4H」搭載のAIアクセラレーターエンジンに対応したと発表した。
これにより、高速かつ省メモリでのAI推論処理が求められる自動運転やADAS(先進運転支援システム)などの車載AI分野において、開発・実装の負荷軽減および市場投入の加速が期待される。
自動運転やADAS市場の拡大に伴い、車載カメラなどのセンサーデータをリアルタイムに処理するエッジAI技術への需要が急速に高まっている。特に、処理速度と消費電力の最適化が求められる車載分野においては、AI推論処理に特化したSoC(System-on-a-Chip)の利用が前提となっている。
AIアクセラレーターの構造はベンダーごとに設計思想が異なり、ハードウェアに合わせた実装が都度求められる。これにより、AIエンジンの対応開発には高い専門性と工数が必要となり、開発期間の長期化や開発コストの増大につながる大きな要因となっている。