ZF、ブレーキ・バイ・ワイヤ技術を幅広く展開へ…自動運転や電動化に対応

ZFのブレーキ・バイ・ワイヤ技術
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ZFは、高度な自動運転支援機能や電動化の進展に対応するため、ブレーキ・バイ・ワイヤ(BbW)技術を幅広く展開すると発表した。

同社シャシーソリューション事業部の研究開発責任者フィリップ・ガニエ氏は「高度自動運転支援機能の進歩、電動化、シャシーネットワーク化を考慮すると、長期的にはブレーキ・バイ・ワイヤは避けて通れない」と述べ、自動車メーカーに対して市場や顧客要求に応じて純電動、純油圧、ハイブリッド型のBbWシステムから柔軟に選択できる体制を整えていることを明らかにした。

「ドライ」型と呼ばれる純電動ブレーキシステムでは、ブレーキ液が不要となる。ブレーキシューがブレーキディスクを挟む圧力は、油圧システムの液体ではなく、ホイールに直接配置された電動モーターによって生成される。ペダルからアクチュエーターへのブレーキ信号も純粋に電気的に伝達される。

エンジニアリング製品ライン制動部門責任者のダニー・ミロット氏は「現代の車両はますます重くなっているため、最短時間で理想的なブレーキ圧を構築することがより重要になっている。これこそがZFのバイ・ワイヤシステムが得意とするところだ」と説明している。


《森脇稔》

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