中国の自動車メーカー、GAC(広汽集団)傘下の広汽高域(GOVY)は、自主開発した空飛ぶクルマ「GOVY AirJet」の初飛行に成功したと発表した。これにより広東省の低空経済分野で重要な成果を果たし、正式に「都市立体交通時代」に突入したとしている。
都市化の進展に伴い交通渋滞が深刻化する中、中国では都市間の人の往来が頻繁で、効率的な移動手段への需要が高まっている。国家も低空経済への政策支援を強化しており、低空交通の発展を奨励する良好な政策環境が整っている。
GOVY AirJetは8つのローターと双ダクト複合翼構造を採用し、固定翼の高効率巡航能力と多ローター翼の垂直離着陸の柔軟性を兼ね備えている。滑走路を必要とせず、都市の複雑な離着陸環境に適応できる。

動力システムには、広汽高域が自主開発した高性能電気駆動システムを搭載。最大飛行速度は250km/h、航続距離は200kmで、現地の都市間の中短距離移動需要を満たす。25分間の急速充電にも対応し、使用の利便性を大幅に向上させた。