EVを「走る蓄電池」として活用、マンション停電検知後にEVからの自動給電に成功

停電時に電源供給を自動で切り替え、EVの日産『キャラバン』からマンションに給電することに成功
  • 停電時に電源供給を自動で切り替え、EVの日産『キャラバン』からマンションに給電することに成功

レジルは、モプラスと連携し、EVとV2Xシステムを活用したマンションでのBCP機能の実証実験を実施した。

実証実験では、停電時の電力供給自動切替について、同社独自のメカニズムにより停電検知から約60秒後にEVからマンション集会室への給電を自動で行い、点灯させることに成功した。停電解消後の復電についても自動で切り替わることを確認した。

実験場所は千葉県船橋市のルネ・アクシアム(総戸数723戸、14階建)で、日産『キャラバン』を改造したバッテリーEV(バッテリー容量62kWh)とアイケイエス社製の三相V2Xシステム「I_DENCON」(出力10kW)を使用した。

集会室の継続利用実験では、EVのバッテリー残量94%の状態から30分間給電した結果、残量が1%減少した。EVバッテリーは満充電時96%に達するため、理論値で最大48時間にわたり集会室の電灯とコンセントを継続利用できることを確認した。


《森脇稔》

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