『ナイトライダー』の世界をVWが現実に、AIでクルマが“予測する”新技術

CARIADが開発したAI技術は、アウディ『Q6 e-tron』に初搭載されたAI音声アシスタントとして実用化
  • CARIADが開発したAI技術は、アウディ『Q6 e-tron』に初搭載されたAI音声アシスタントとして実用化

フォルクスワーゲングループのソフトウェア部門のCARIADが、1980年代のテレビドラマ『ナイトライダー』で描かれた未来のクルマを現実のものにしようとしている。

同社が開発したAI技術は、アウディ『Q6 e-tron』に初搭載されたAI音声アシスタントとして実用化されている。このシステムは800以上の音声コマンドに対応し、窓の開閉から天気予報まで幅広い操作が可能だ。

機械学習機能があり、ユーザーの行動パターンを観察して習慣を学習する。例えば毎朝シートヒーターをオンにするユーザーには、「今後は自動でシートヒーターをオンにしましょうか」と提案する。この学習機能は空調設定や頻繁な電話、好みの音楽などにも適用され、単なる音声操作から予測型のコパイロットへと進化している。


《森脇稔》

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