アウディが、人工知能(AI)を活用した生産効率化に本格的に取り組んでいる。同社は現在、生産施設で100以上のAIプロジェクトを様々な開発段階で進めており、これらを段階的に量産プロセスに統合している。
アウディの生産・物流担当取締役のゲルト・ウォーカー氏は「AIは我々の業界におけるゲームチェンジャーだ。効率的でコスト効果が高く、最高品質基準を満たし、人々を理想的にサポートする生産環境を創造している」と説明している。
具体的な成果として、入札分析AIツール「Tender Toucan」では最大30%の時間短縮を実現。このツールは仕様書から要件リストを作成し、入札書類の関連部分を検索・評価する。夏には駆動系と高電圧バッテリーの量産計画に導入予定で、フォルクスワーゲングループ全体への展開も計画されている。
