GMは、SUVやピックアップトラック向け第6世代V8エンジンの生産を支援するため、米国トナワンダ工場に8億8800万ドルを投資する計画を発表した。
この新世代エンジンは、現行モデルより高性能でありながら、燃費向上と排出ガス削減を実現する。これらの改善を支える要因として、新しい燃焼方式と熱管理技術の革新が挙げられている。
GMは過去15年間、製造施設への戦略的投資を続けてきた。2023年1月には、フリント・エンジン工場に5億ドルを投資し、第6世代V8エンジンの生産を開始すると発表していた。今回の投資はGMがエンジン工場に行った単独投資としては過去最大規模であり、トナワンダ工場はこの新世代エンジンを生産する2番目のGM工場となる。

GMのメアリー・バーラCEOは、「トナワンダ工場への大規模投資は、米国製造業強化と雇用支援への我々のコミットメントを示すもの」と述べた。さらに「GMのバッファロー工場は87年間操業を続けており、そこで製造するエンジンの燃費効率と性能を向上させる革新を続けている。これにより、今後も長年にわたって世界クラスのピックアップトラックとSUVを提供できるだろう」と付け加えた。
今回の投資には、新しい機械、設備、工具に加え、施設の改修も含まれている。トナワンダ工場のタラ・ワシク工場長は「この投資は工場にとって新たな章の始まりを意味する」と述べ、「何世代にもわたり、チームは製造の卓越性へのコミットメントを示してきた。ウェスタンニューヨークのコミュニティを支援し続ける機会に感謝し、世界クラスのパワートレインシステムを提供するという使命を揺るぎなく遂行していく」と語った。
トナワンダ工場は、2027年の次世代エンジン生産開始に向けた準備を進めながら、第5世代GMのV8エンジンの生産を継続していく。