VWグループ、高速データ転送技術「PCIe」を最新自動車アーキテクチャに導入

VWグループのCARIADが高速データ転送技術「PCIe」を最新自動車アーキテクチャに導入
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フォルクスワーゲングループのソフトウェア開発部門のCARIADは、高速データ転送技術「PCIe」を最新の自動車アーキテクチャに導入すると発表した。

自動車のアーキテクチャは急速に進化している。過去10年間、複数の制御ユニットを機能ドメインごとに配置する「ドメイン指向アーキテクチャ」が主流だった。これらのドメインには先進運転支援システム(ADAS)、インフォテインメント、車両制御、接続性などが含まれる。車載ハードウェアとソフトウェアの進歩により、各ドメインの性能は大幅に向上している。

例えば、カメラ、ライダー、レーダーなどの高性能センサーを搭載した最先端ADASシステムの開発は、CARIADのコンピュータープラットフォームの性能要件を押し上げている。ADASと自動運転(AD)システムの高い計算能力とデータ転送要求に対応するため、自動車業界はより集中型の計算能力へと移行しており、コンポーネントの相互接続やデータ転送の新しい方法が求められている。

歴史的に、車両アーキテクチャはLIN、CAN、FlexRay、そして最近ではオートモーティブイーサネットなどの業界固有のバスシステムで接続されたコントローラーに依存してきた。しかし、これらの多様なバスシステムの集合体は、局所的な性能が低い高度に分散した計算環境をもたらした。


《森脇稔》

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