コネクティビティおよびセンサー技術を手がけるアイルランドのTE Connectivityは、「Enabling Smart Vehicle」をテーマに「人とくるまのテクノロジー展 2025」に出展する。
日本国内の活動を担うTE Connectivity Japan合同会社は、5月21日~23日にパシフィコ横浜、7月16日~18日に愛知県国際展示場(名古屋)で開催される展示会において、自動車産業のグローバル競争力強化に向けた技術・ソリューションを紹介する。
今回の展示を通じてTEは、SDV(Software Defined Vehicle)や800V高電圧化といった自動車業界におけるグローバルな技術トレンドに対し、日本の自動車関連企業の取り組みを技術面から支援し、ともに未来のモビリティを形作ることを目指す。また、TE Connectivity Japanとして、日本市場における信頼される技術パートナーとなることを志している。
現在、自動車業界では「技術主導型開発」から、市場ニーズを先取りする「市場先行型開発」へのシフトが加速している。高機能・高性能への要求と価格競争が同時に求められるなか、TEは軽量化・自動化・材料革新を通じて、いち早く低コスト化を実現した。部品メーカーとしての立場を超え、市場ニーズを先読みした製品をスピーディに提供することで、「市場先行型開発」を実践している。
また、アーキテクチャの進化(ドメイン型からゾーン型への移行、3in1から6in1への統合性拡張など)が進むなか、TEは高速通信など工程全体の最適化を含むシステム提案まで含めた多角的かつ実行力のあるソリューションを提供している。特に、ケーブルアセンブリなどの組み立て工程では、すでに量産自動化を実現しており、生産効率の向上と品質安定化を両立している。
人とくるまのテクノロジー展 2025では、E-モビリティ ソリューションとして、電動化を支える高電圧・大電流のパワートレインをはじめ、補機システム、バッテリーシステム向けのコネクタや充電インレットを紹介する。
低圧コネクタソリューションは、小型化、軽量化、作業性向上を実現する低圧用コネクタ、無はんだ技術、バッテリパックに特化したピアシング技術を展示し、ゾーンアーキテクチャに最適化された接続ソリューションを紹介する。
高速通信ソリューションは、需要が高まる車載ネットワーク、インフォテインメント、ADAS用途の高速通信ソリューションを展示したモックアップ車両を通じ、具体的な実装例を紹介していく。