ヒョンデ傘下のキアは、英国ロンドンで開催された「Future of the Car Summit」において、車いす対応電気自動車『PV5 WAV』(Wheelchair Accessible Vehicle)を発表した。『PV5』は2026年、日本導入が予定されている商用EVだ。
PV5 WAVは、車いす利用者だけでなく、その家族、介護者、運転者にも移動の自由を提供することを目的に設計されている。キアのPBV事業部門責任者であるサンデ・キム執行副社長は「PV5 WAVは単なる車両ではなく、移動に課題を抱える人々の自立と自由への入り口」と述べ、持続可能なモビリティソリューションの提供者としてのビジョンを強調した。
この車両の特徴は、車いす利用者が歩道から安全に乗り込める側面乗降システムを採用している点だ。また、第3列に跳ね上げ式シートを備え、介護者が側面から車いす利用者を補助できるようになっている。さらに、300kgまで対応する車いす用ランプや専用のベルト固定システムも装備されている。