米国西海岸カリフォルニアのEVメーカーのファラデー・フューチャーは、同社の高級EV『FF 91 2.0』を米国東海岸で初めて納車したと発表した。納車先は、ニューヨーク市に本社を置く投資会社ユニベスト・セキュリティーズだ。
ファラデー・フューチャーは2021年にナスダック市場に上場した際、この地域への事業拡大の可能性を検討していた。今回の納車により、その可能性が現実のものとなり、FF 91 2.0の販売だけでなく、将来的な「FX」モデルの展開にも道を開いた。
ニューヨーク州を含む東海岸市場は、世界最大かつ最も影響力のある経済の中心地の一つであり、EVの成長市場でもある。この市場への進出により、ファラデー・フューチャーは米国EV業界での地位を確立・強化し、ブランドの認知度を高めることが期待される。

同社は2025年6月に新モデル『FX スーパーワン』を発表する予定で、その後予約受付を開始し、2025年末までに最初のFXモデルの生産を開始する計画だ。
ファラデー・フューチャーは2014年に設立され、ユーザー中心で技術重視のスマートな運転体験を創造することで自動車業界に変革をもたらすことを使命としている。同社の主力モデルでのFF 91 2.0は、高級感、革新性、性能を兼ね備えた車両だ。
新たなFX戦略では、FF 91 2.0と同様の最先端の高級技術を搭載した量産モデルを導入し、中低価格帯の製品でより幅広い市場を狙っている。