米EV「ニコラ」、ナスダック上場廃止と SEC登録抹消を自主申請へ

二コラの市販EVトラック『トレ』
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  • 二コラの米本社

米EVトラックメーカーのニコラ・コーポレーションは、ナスダック証券取引所からの上場廃止と米証券取引委員会(SEC)への登録抹消を自主的に申請すると発表した。

同社は4月3日をメドに、SECに上場廃止通知書(フォーム25)を提出する予定。これにより、ナスダックからの上場廃止と登録抹消が実現する。ナスダックは2月26日の取引開始時点でニコラの普通株式の取引を停止しており、フォーム25の提出を通知していた。しかし、ナスダックがまだ提出していないため、ニコラは自主的に手続きを進めることを決定した。

この動きは、ニコラが2月19日に発表した米連邦破産法第11章に基づく自主的な破産手続きの申請に続くもの。同社とその国内子会社は、デラウェア州連邦破産裁判所に破産保護を申請していた。

ナスダックでの上場廃止が有効になった後、ニコラはSECへの登録抹消のためのフォーム15を提出する意向を示している。

ニコラは、バッテリー電気トラックと水素燃料電池トラック、さらに水素充填エコシステムを統合した企業。本社はアリゾナ州フェニックスにあり、同州クーリッジに製造施設を持つ。

この一連の動きは、ニコラの企業再編と財務状況の立て直しを図る取り組みの一環だ。電動トラック市場の競争激化や開発コストの増大など、新興EV企業が直面する課題が背景にあると考えられる。

《森脇稔》

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