横浜ゴムは、国内市販用タイヤの価格を5~8%値上げすると発表した。原材料価格の高騰や物流費、人件費の上昇を受けての決定だ。
値上げの対象となるのは、夏用、冬用、オールシーズンタイヤの全品種に加え、チューブとフラップも含まれる。実施時期は2段階に分かれており、夏用タイヤ、チューブ、フラップは2025年6月1日から、冬用タイヤとオールシーズンタイヤは同年9月1日からとなる。
横浜ゴムによると、近年タイヤの原材料価格が高水準で推移し続けており、物流費や人件費も上昇傾向にあるという。同社は生産性向上や物流効率化などのコスト削減に努めてきたが、企業努力のみでは全てを吸収することが困難と判断し、今回の価格改定に踏み切った。
自動車業界では原材料価格の高騰が続いており、タイヤメーカー各社も対応を迫られている。横浜ゴムの今回の決定は、業界全体の動向を反映したものといえる。