スウェーデンの大手電池メーカー、ノースボルトが12日、米国に続いて本国スウェーデンでも破産申請を行った。同社の取締役会は、企業の存続に向けたあらゆる手段を模索した末の決断だとしている。
ノースボルトは同じくスウェーデンのボルボや、フォルクスワーゲングループをはじめドイツメーカーのEVへのバッテリー供給をおこなっていたが近年、多くの電池メーカーと同様に、複合的な課題に直面していた。
資本コストの上昇、地政学的不安定性、それに伴うサプライチェーンの混乱、市場需要の変化などが、同社の財務状況を悪化させる要因となった。さらに、高度に複雑な産業であるがゆえの予想された課題に加え、予期せぬ内部的な問題も生産立ち上げの遅れにつながった。