米ライテン、欧州最大のバッテリー蓄電システム生産拠点、ノースボルトから買収へ

ノースボルトのポーランド・グダニスクの蓄電システム製造施設「ノースボルト・ドワESS」
  • ノースボルトのポーランド・グダニスクの蓄電システム製造施設「ノースボルト・ドワESS」

リチウム硫黄電池を手がける米国のライテン(Lyten)は、ノースボルトからポーランド・グダニスクの蓄電システム製造施設「ノースボルト・ドワESS」を買収すると発表した。

同施設は2万5000平方mの規模を持つヨーロッパ最大のバッテリー蓄電システム(BESS)製造・研究開発拠点。買収金額は両社とも公表していない。

今回の買収により、ライテンのリチウム硫黄電池のヨーロッパ展開が加速し、成長するBESS市場の需要に対応する生産能力を確保する。ライテンはこれまでにドローン向けの商用出荷、国際宇宙ステーションでの実証実験、ステランティス傘下のクライスラーのコンセプト電気自動車への採用を発表している。

ライテンのリチウム硫黄電池は、特に高温環境での幅広い動作温度範囲、優れた安全性、米国とヨーロッパで豊富に入手可能な低コスト材料から製造できる特性を持つ。また高エネルギー密度で超軽量という特徴もある。


《森脇稔》

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