日産自動車は内田誠社長が3月31日付けで退任し、後任として現在チーフプランニングオフィサー(商品企画責任者)を務めるイヴァン・エスピノーサ氏が4月1日に就任する人事を発表した。エスピノーサ氏は3月11日のオンライン会見で「日産にはまだまだ潜在力がある」と語った。
日産の独立社外取締役で取締役会議長を務める木村康氏は同日の会見で「現代表執行役社長の内田さんの在任期間も5年を過ぎ、業界が厳しい状況にある中、当社の置かれている状況を踏まえると経営体制を刷新することは必要かつ適切なことと考えている。また日産が変りつつあり、その先頭に立つふさわしい人物をこの度、選んだと思っている」と社長交代の経緯を説明した。
その上で「エスピノーサさんはこれまで主に商品企画の領域を担当し、メキシコでのキャリアを含めグローバルな経験を有している。長年の日産キャリアを通じて日産愛が強く、情熱とスピード感を持って日産の業績回復およびさらなる発展をリードしてくれるものと信じている」と、新社長へ期待を寄せた。