ヴァレオは、3月8日から米国で開催される「SXSW(サウス・バイ・サウスウエスト)2025」の「ラ・フレンチ・タッチ・ランデブー」において、既存の車載安全機能を活用した革新的なエンターテイメントソリューションを発表する。
ヴァレオは、カメラやレーダーなどの既存の安全機能をソフトウェアによって変革し、新たなエンターテイメントやパーソナライゼーションの可能性を切り開く方法を紹介する。その中心となるのが、拡張現実(XR)ゲーム体験「ヴァレオ・レーサー」だ。
このゲームは、車両のWi-Fiに接続されたスマートフォンやタブレットでプレイ可能で、車内の先進運転支援システム(ADAS)を使用して車両のリアルタイム環境データをゲームに取り込む。カメラ、レーダー、超音波センサー、AI認識アルゴリズムなどを活用し、Unityのランタイムに挿入してゲーム要素を生成する。

さらに、ヴァレオは「PanoramaXR」と呼ばれる技術も発表する。これは、ADASと車載AIアルゴリズムを使用して、ドローンで撮影したかのような運転環境の360度ビューを作成する。車載のコネクティビティ、統合ビデオ会議、リアルタイム共有により、乗員とリモートユーザーが一緒に乗車体験をしてコミュニケーションを取ることができる。
また、「Panovision」と呼ばれる技術も紹介される。これは、フロントガラス全体に投影された仮想浮遊画像を拡張現実ヘッドアップディスプレイ(HUD)と組み合わせ、ドライバーインタラクションに革命をもたらす。重要な情報をドライバーの視線内に直接提供し、安全性を高める。