NTT西日本は、フランスの自動運転技術企業Navya Mobility SASへの出資を完了したと発表した。この出資を機に、地域交通の維持や地方創生の実現に貢献するとともに、政府が目指す2027年度までに100か所以上での自動運転レベル4の移動サービス実現を推進する。
Navyaは、レベル4の自動運転ソフトウェア開発や車両実装・運用に専門知識を持つエンジニアを120人以上有する企業だ。同社の15人乗り自動運転EVバス製品「ARMA」と「EVO」は、世界26か国で200台以上の販売実績を誇る。
近年、ドライバー不足や労働時間制限による2024年問題が深刻化し、地域交通の衰退が進んでいる。バスドライバーは2017年比で2万人以上減少し、約10年間で全国のバス路線が1万5000km以上廃止された。この課題解決手段として、自動運転バス導入への注目が高まっている。