大日本印刷(DNP)と横浜国立大学は、安全性の高い新たな水素検知システムを共同開発したと発表した。このシステムは、水素に反応すると電気抵抗が変化する水素検知膜とRFID(ICタグ)を組み合わせたもので、水素の漏洩を早期に検知することができる。
このシステムは、センサーの加熱や電池を必要としないため、着火のリスクを大幅に低減している。従来の検知器は高温に加熱した触媒素子を用いるものが主流だったが、このシステムはそのようなリスクを排除している。
センサーが柔軟なフィルム状に製造できるため、水素ガスの配管や各種バルブの接続部など、さまざまな場所に設置可能。これにより、従来の固定型センサーでは対応が難しかった場所にも適用でき、より広範囲で水素漏洩リスクを管理できる。