レッドブルKTMファクトリーレーシングとレッドブルKTMテック3の両チームは、2025年のMotoGPシーズンの2月28日の開幕に向けて、セパン・インターナショナル・サーキットで3日間にわたるテストを完了したと発表した。
KTM「RC16」を駆るペドロ・アコスタは、数百周に及ぶ走行と評価の末、6位のタイムを記録した。
セパンは、22戦に及ぶ長いシーズンの幕開けとして、技術開発の舞台となった。ダニ・ペドロサとポル・エスパルガロがシェイクダウンデイに参加し、その後、アコスタ、ブラッド・ビンダー、エネア・バスティアニーニ、マーベリック・ビニャーレスがテストに臨んだ。

アコスタとビンダーは、ミシュランタイヤのグリップを最大限に活用するため、空力、電子機器、シャシー調整、WPサスペンションなどの改良を試みた。一方、バスティアニーニとビニャーレスは、KTM RC16の特性に適応するための作業を続けた。
テスト終了時点で、アコスタはトップから0.7秒以内のタイムを記録し、ビンダーは13位、ビニャーレスは16位、バスティアニーニは18位となった。KTMは、2月9日にバンコクで行われたシーズン発表会に参加。その後、2月12日から13日にかけてブリーラム・インターナショナル・サーキットで最終テストを行う予定だ。
KTMの技術ディレクター、セバスチャン・リッセ氏は、「セパンでのテストで多くのことを学び、いくつかの改善を見つけた。時間は限られているが、シーズンに向けた準備は順調に進んでいる」と述べている。
