ポルシェは、ドイツ・ライプツィヒ工場の塗装工程に最新の自動エラー検出システムを導入したと発表した。ロボット、人工知能(AI)、そして人間の技術を組み合わせることで、高品質な塗装仕上げを実現している。
従来、自動車の塗装工程では安全性と効率性の向上のためにロボットが使用されてきた。しかし、塗装のエラーを見つけるための目視検査は、時間と労力がかかり、人為的ミスのリスクも存在していた。
新システムでは、強力なセンサーを搭載したロボットアームが、生産ラインの各車体の外側全体をスキャンする。72秒の検査サイクルで約10万枚の画像を撮影し、10台の画像処理コンピューターがこれらの画像を分析する。システムは、ピンホール、クレーター、塵や異物の混入など、微細な欠陥も高精度で検出する。欠陥が見つかった場合、その正確な位置がミリ単位で記録され、データは仕上げラインに転送される。