LGエナジー、クアルコムと技術提携…EV向けバッテリー管理システムの診断ソフト商用化を加速

LGエナジーソリューションとクアルコムテクノロジーズがEV向けバッテリー管理システム(BMS)診断ソフトで技術提携
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LGエナジーソリューションとクアルコムテクノロジーズは、EV向けバッテリー管理システム(BMS)診断ソリューションの商用化を加速させるために、技術提携を結んだと発表した。

LGエナジーソリューションは、新たなシステムオンチップ(SoC)ベースのBMS診断ソリューションの提供を開始した。この先進的なBMSソフトウェアは、クアルコムテクノロジーズのSnapdragon Digital Chassisプラットフォーム上で利用可能となる。

今回の技術提携は、両社が2024年初めに発表した電気自動車向け次世代BMS診断ソリューション開発計画と、研究推進のための技術コンソーシアム設立に基づくものだ。

新しいBMSソフトウェアは、従来の低スペックハードウェアで動作するBMSとは異なり、高性能SoCの計算能力を活用した業界初の実装となる。LGエナジーソリューションが開発した独自の安全診断および劣化・寿命予測ソフトウェアにより、より高度で差別化されたBMSソリューションが実現する。

システムの中核機能である安全診断は大幅に強化される。Snapdragon Digital Chassisソリューションの高い計算能力を活用することで、従来のBMSよりも多くのデータを収集し、熱暴走などの異常をより迅速かつ正確に検出できるようになる。


《森脇稔》

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