三菱電機モビリティ、先進運転支援システム事業強化へ…豪企業と資本業務提携

三菱電機(参考)
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三菱電機モビリティは、運転中のドライバーのわき見や居眠りを検知し安心安全な運転を支援するDriver Monitoring System(以下、「DMS」)事業の拡大を目的に、オーストラリアのSeeing Machinesと資本業務提携に関する契約を締結したと発表した。

この取引では、三菱電機モビリティがSeeing Machinesより第三者割当増資にて発行された新株15%分を引き受ける。さらに、ロンドンAIM市場で、既存株主が保有する6%分を相対取引にて追加取得。これにより、Seeing Machinesに対する三菱電機モビリティの株式保有比率は19.9%となる。

DMSは事故防止への有用性から、欧州では2026年から新車への搭載が義務化され、その他主要市場でも規制化の動きがみられることから、今後世界的に市場の急拡大が見込まれている。また、SDV化の進展に伴い、今後DMSの供給形態はハードウェアとソフトウェアが一体となったコンポーネントビジネスだけでなく、ソフトウェア単体ビジネスが拡大する見込みで、柔軟な供給形態への対応力が必要となる。


《森脇稔》

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