電子情報技術産業協会(JEITA)は、ソフトウェア定義車両(SDV)の進展に伴う車載半導体・電子部品市場の需要額見通しを発表した。JEITAの予測によると、2035年における世界の新車生産台数は9790万台となり、そのうちSDVは6530万台で、SDV比率は66.7%に達する見通し。
この調査は、主要国政府の政策や海外先進企業の動向など公知情報の分析と、国内外先進企業へのヒアリングをもとに推計したものだ。
企業間連携による技術革新やプラットフォーム化の加速、日本をはじめとする各国政府の強い後押しへの期待を背景に、2030年頃に世界中の自動車メーカーがSDVを本格導入すると予想されることから、市場が急速に拡大していくと見られる。
SDV化により、今後はソフトウェアの性能が競争力を大きく左右することから、電装機器構造は一層進化し、搭載される半導体や電子部品も高性能化して、その存在感が高まる見込みだ。