14%軽量化した「アルミドア」、ルノーの次世代EV向けにコンステリウムが開発

コンステリウムのアルミ製ドア
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アルミ製品を手がけるコンステリウムは、ルノーグループとの自動車設計の軽量化を促進するR&Dプロジェクト「ISA3」を成功裏に終了したと発表した。

このプロジェクトは2021年に開始され、ルノーグループ、ESIグループ、溶接研究所、ロレーヌ大学との協力のもと、フランス政府の投資プログラム「France Relance」の助成を受けて実施された。

プロジェクトの主要な成果として、コンステリウムはルノーと共同で、同社独自の6xxx系ユニアロイ圧延・押出ソリューションを使用した軽量アルミドアを開発した。この革新的な設計により、現在のコンパクトEVで使用されているアルミドアと比較して14%の軽量化を達成した。

さらに、単一の合金シリーズを採用することで、ドアのライフサイクル全体を通じてクローズドループリサイクルを効率化し、炭素排出量を大幅に削減することに成功した。この新しいドアソリューションは、地球温暖化係数(GWP)を33%削減し、プロジェクトが持続可能なイノベーションに重点を置いていることを示している。


《森脇稔》

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