ノーチラス・テクノロジーズ、さくらインターネット、日本レースプロモーション(JRP)は、フォーミュラレースにおける超低遅延AIシステムの実証実験に成功したと発表した。この実験は、NEDOのプロジェクトの一環として実施された。
実験では、JRP主催のスーパーフォーミュラRd8-9のレース中に、鈴鹿サーキットを走行するフォーミュラカーのテレメトリデータを取得し、AIを用いてラップタイムやレース順位をリアルタイムで予測することに成功した。
システムは、21台のフォーミュラカーのテレメトリデータを、さくらインターネットの計算基盤上で稼働する「鶴」で収集し、機械学習の処理を実行。システムのパフォーマンスは、テレメトリデータの前処理と永続化の書き込み処理を5ミリ秒で行い、同時にAIの推論処理を5ミリ秒から20ミリ秒程度の時間で実行している。