ステランティスは、英国における商用車生産の効率化に向けた新たな計画を発表した。同社は5000万ポンドを投資し、チェシャー州エルズミア・ポート工場を電気自動車(EV)専用の持続可能な生産拠点へと転換する。
この提案は、英国のZEVマンデート(ゼロエミッション車義務化)を背景に行われるもので、生産効率の向上と中型EVバンの増産を目指している。ステランティスは、この取り組みを通じて世界No.1の商用車メーカーになることを目標としている。
エルズミア・ポート工場は2021年に1億ポンドの投資を受け、ステランティス初のEV専用工場として生まれ変わった。現在、シトロエン、ボクスホール、オペル、プジョー、フィアットの小型商用EVを生産している。
新計画では、ルートン工場を閉鎖し、エルズミア・ポートに移転することで、英国内の商用車生産を集約する。ステランティスは、ルートン工場の従業員に対して魅力的な条件での移転支援を提供するとともに、地元での再就職支援も行う方針だ。