都営バスに放射冷却素材、エネルギー使わず車内温度抑制へ…10月10日より実証実験

「SPACECOOL」と呼ばれる新素材を都営バス車両とバス停留所に導入
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東京都交通局は10月10日から、革新的な放射冷却素材を活用した実証実験を開始すると発表した。スタートアップ企業SPACECOOLと共同で、「SPACECOOL」と呼ばれる新素材を都営バス車両とバス停留所に導入し、その効果を検証する。

この取り組みは、東京都のスタートアップ支援事業「スタートアップによる事業提案制度」を活用して実施される。実験は10月10日から開始され、都営バス2台の天井部分と、深川自動車営業所敷地内のバス停留所1か所に素材が貼り付けられる。

「SPACECOOL」は、太陽光と大気からの熱をブロックするだけでなく、放射冷却の原理により熱を宇宙に逃がす特殊な素材だ。これにより、エネルギーを使用せずに外気温よりも温度を下げることが可能となる。

都営バス車両での実験では、車内温度の抑制効果と空調エネルギー消費量の削減可能性を検証する。一方、バス停留所では、待合時の暑熱環境改善効果を調査する。

この取り組みによって、猛暑対策と省エネルギーの両立を目指している。

《森脇稔》

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