BMWグループ(BMW Group)は、オリバー・ツィプセCEOの任期を2026年まで延長した、と発表した。
ツィプセCEOは、2015年からBMWグループ取締役会のメンバーであり、2019年8月からはBMWグループのCEOを務めている。ツィプセCEOの在任中、BMWグループはEVのラインナップを大幅に拡大し、現在ではほぼすべての主要セグメントでEVを用意している。
さらに、ツィプセCEOの指揮の下、次世代EVの「ノイエ・クラッセ」の開発が始まり、2025年から生産を開始する予定だ。9月にドイツで開催されたIAAモビリティ2023では、『ヴィジョン・ノイエ・クラッセ』を初公開し、次世代のBMWブランド車の姿を提示した。
ヴィジョン・ノイエ・クラッセでは、新しいデザイン言語に、電動化、デジタル化、サーキュラリティの各分野のイノベーションを組み合わせた。中でも、新しいBMWのデザイン言語は、「クリア、エレガント、タイムレス」がテーマ。力強いホイールアーチ、後方に広がるキャビン、前方に大きく傾斜した「シャークノーズ」のフロントが特長だ。
第6世代のBMW「eDrive」テクノロジーを搭載する。高効率の電気モーターを採用。新開発の円形バッテリーセルは、従来の角形セルよりもエネルギー密度が20%以上高い。また、充電速度は最大30%向上し、航続も最大30%延びる。これらすべての対策の結果、車両全体の効率は最大25%向上しているという。
BMW グループ監査役会のノルベルト・ライトホーファー会長は、「オリバー・ツィプセCEOは、ここ数年の非常に不安定な環境の中で、BMWグループの舵取りを非常に円滑に行ってきた。世界的な危機と大きな変革が起きた局面において、BMWグループは彼のリーダーシップの下で、確実かつ堅調な業績を達成しただけでなく、グローバルな競争における主導的地位を持続的に強化してきた。また、ノイエ・クラッセによって、BMWグループはこの地位をさらに拡大する軌道に乗っている」と述べている。