【Ene-1 Challenge 鈴鹿】単三電池40本で鈴鹿サーキットを走る「KV-40」レース、木本工作所が5連覇

総合5連覇を飾った#1 木本工作所のチェッカーシーン
  • 総合5連覇を飾った#1 木本工作所のチェッカーシーン
  • #1 木本工作所のドライバー坂田文哉さん(左)とチーム代表の木本貴志さん
  • #1 木本工作所のスタートシーン
  • 総合2位の#4 東郷アヒルエコパレーシング
  • 総合3位の#44 長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A
  • 総合4位の#45 長野県飯田OIDE長姫高校原動機部B
  • 総合5位の#19 nn-techエコランチーム
  • 総合6位の#5 team EVF

鈴鹿サーキットで30日、単三電池40本のエネルギーのみで鈴鹿サーキット1周のアタックを3回行い、その合計タイムを競うEne-1 Challenge KV-40の競技が行われ、木本工作所が5連覇を飾った。

Ene-1 ChallengeのKV-40は、車輪を3つ以上持つ車両で単三電池40本のエネルギーのみで鈴鹿サーキット国際レーシングコース5.807km1周のタイムアタックを3回行い、その合計タイムを競う競技。車両の最低重量が35kg定められているDiv+とDivNEXTクラス、最低重量の定めがないDiv1クラスに分かれており、さらに一般、大学・高専・専門学校、高等学校、中学校の各部門に分かれて賞典が与えられる。

1回目のアタックは先に並んだ順での出走となるが、前年覇者の木本工作所は誰よりも早く並び、一番前を確保。真っ先にアタックを行い、2度のブレーカー落ちやコースアウトを喫するトラブルがあったものの5分42秒637を記録してきた。同チームが2021年に記録したコースレコードから14秒ほど遅かったが、その後アタックしたチームはこのタイムを破ることは出来ず、木本工作所がアタック1回目のトップに立った。

2回目のアタックで木本工作所は5分43秒550を記録。1回目のアタックで5分53秒773を記録し、約11秒差で2位につけていた#44長野県飯田OIDE長姫高校原動機部Aは、2回目で6分10秒495と失速しその差が約37秒に広がった。1回目のアタックで6分24秒943だった#4東郷アヒルエコパレーシングは2回目で5分50秒049を記録。2位との差を約10秒に詰めてきた。

最後となる3回目のアタックでは木本工作所が5分54秒377と、少しタイムが落ちたものの5分台をキープ。これで優勝を確実なものとした。長野県飯田OIDE長姫高校原動機部Aは6分43秒903を記録するのがやっと。対する東郷アヒルエコパレーシングは6分17秒409で長野県飯田OIDE長姫高校原動機部Aを逆転した。

木本工作所はこれで5連覇。「今年はカナード(整流板)を付けて、空気の流れを改善しました。それだけではなく、6月のエコマイチャレンジでも優勝した坂田ドライバーの腕も素晴らしく、優勝することが出来ました」と、チーム代表の木本貴志さん。ドライバーの坂田文哉さんは「年に3回しか鈴鹿サーキットに来ませんが、毎回しっかり考えて、ドライビングに反映させています。木本さんが作る車が素晴らしいので、それを活かしす事ができて嬉しいです」と語った。

毎年上位争いに加わりながらも、2013年以来優勝から遠ざかっている東郷アヒルエコパレーシングが、健闘したものの惜しくも2位。総合3位の長野県飯田OIDE長姫高校原動機部Aは高等学校部門の優勝を飾った。

中学校部門はDivNEXTクラスに参戦した#99松本市立清水中学校が見事3回のアタックを完走し、総合50位で中学校トップチェッカーを受けた。

■KV-40総合結果(トップ10)

1.木本製作所
2.東郷アヒルエコパレーシング
3.長野県飯田OIDE長姫高校原動機部A
4.長野県飯田OIDE長姫高校原動機部B
5. nn-techエコランチーム
6. team EVF
7. Weekend Factory
8.愛知県立豊橋工科高等学校 定時制
9.長野県飯田OIDE長姫高校原動機部C
10.千葉黎明高等学校 工学部

《藤木充啓》

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