どうなる?トヨタの今後~これからの対トヨタビジネス~…Tech-T(元トヨタ自動車) 高原忠良氏[インタビュー]

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来たる7月11日、オンラインセミナー「どうなる?トヨタの今後~これからの対トヨタビジネス~」が開催される。セミナーに登壇する、株式会社Tech-T 代表取締役 博士(工学)の高原忠良氏は、トヨタ自動車において樹脂部品生産&材料・加工技術・CAE開発に従事。その後、サムスンSDI エンジニアリングプラスチック研究所、大手自動車メーカー研究所にて次世代車要素技術開発に取り組んだのち、2020年に独立。

高原氏にセミナーの見どころを聞いた。

セミナー詳細・お申込はこちら。

■圧倒的なスピード感が必要

新年度となる4月1日から、佐藤恒治社長率いる新体制をスタートさせたトヨタ。佐藤社長には、テスラやBYDのような圧倒的なスピード感が必要だと高原氏は指摘する。

「佐藤新社長が強調しているのは「継承と進化」そして「チーム経営」の2つです。これを裏返すと、これまでの路線の明確な継続を指し示していると言えます。」

「新社長の経歴は、レクサスの元CEOであり、エンジン開発の経験を持つクルマづくりが好きな人物であることが伺えますが、しかし、現状の自動車業界を考慮すると、そのような価値観は必ずしもプラスにならないでしょう。特にグローバルでは、テスラやBYDのような経営感覚が必要とされています。新社長が速やかに決断し、圧倒的なスピードで推進できるかが大きな関心ごとです。」

「現在のトヨタの動きの中で、皆さん余り注目されていないのですが、最も重要な取り組みのひとつは「ウーブンシティ」にと捉えています。現地は6月現在、整地が終了し、多数のクレーンが設置され、建物の建設が始まったとのことです。基本的には来年に第一期が完工予定であり、先日の株主総会での株主質問に対しても、基本スケジュール通りに進行していると回答されてました。」

「ウーブンシティでの主な取り組みについては、私の解釈では移動を含めた生活に対する壮大な実験場とみています。移動の分離、つまり車の分離、低速・中速・高速の分離を行いたいという意図があると思われます。また、低速モビリティ、つまり人が乗車し自由に動くような車やオンデマンドタイプの車両も考えられます。」

「またエネルギーに対する取り組みも大きなテーマでしょう。水素エネルギーの活用も計画しているようです。水素を現地に輸送し、現地での発電などにも取り組むでしょう。」

「一方でデータビジネスやICT / IoT / Society5.0など、これらの取り組みは間違いなく行うと思われます。」


《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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