JR北海道が野生動物との衝突・発見件数を公表…コロナ禍以降、シカが増加傾向 2022年度

シカが出没する釧網本線。2022年度は前年度より15件少ない308件だった。
  • シカが出没する釧網本線。2022年度は前年度より15件少ない308件だった。
  • 2017~2022年度のシカとの衝突件数。
  • 増加傾向が続くシカとの衝突。左は全体、右は本支社別の推移。
  • JR北海道発足時からのシカとの衝突件数の推移。2013~2019年度は減少傾向が続いていたが、コロナ禍以降は急激に増えている。発足時の件数が2022年度のおよそ0.008%だったことは驚きだ。
  • 2017~2022年度におけるクマの発見・衝突件数。
  • クマの発見・衝突件数の推移。左が全体、右が本社・支社別。コロナ禍以降は旭川支社管内で急激に増えているが、それ以外は減少傾向。

JR北海道は6月6日、2022年度における野生動物との衝突・発見件数を公表した。

それによると、シカとの衝突件数は2021年度より249件多い2881件と過去最大を更新しており、路線別の最大は宗谷本線の484件。これに根室本線花咲線区間(釧路~根室)の425件、石北本線(新旭川~網走)の373件が続いている。

2017~2022年度のシカとの衝突件数。2017~2022年度のシカとの衝突件数。増加傾向が続くシカとの衝突。左は全体、右は本支社別の推移。増加傾向が続くシカとの衝突。左は全体、右は本支社別の推移。

このうち最も増加率が高かったのが石北本線で、2021年度比で128件の増加だった。

JR北海道発足時からのシカとの衝突件数の推移。2013~2019年度は減少傾向が続いていたが、コロナ禍以降は急激に増えている。発足時の件数が2022年度のおよそ0.008%だったことは驚きだ。JR北海道発足時からのシカとの衝突件数の推移。2013~2019年度は減少傾向が続いていたが、コロナ禍以降は急激に増えている。発足時の件数が2022年度のおよそ0.008%だったことは驚きだ。

一方、クマの発見・衝突件数は2021年度より5件少ない63件となっているが、高止まり傾向が続いているという。最も多かったのが宗谷本線や石北本線を管轄する旭川支社管内で、全体の68%を占めている。

2017~2022年度におけるクマの発見・衝突件数。2017~2022年度におけるクマの発見・衝突件数。クマの発見・衝突件数の推移。左が全体、右が本社・支社別。コロナ禍以降は旭川支社管内で急激に増えているが、それ以外は減少傾向。クマの発見・衝突件数の推移。左が全体、右が本社・支社別。コロナ禍以降は旭川支社管内で急激に増えているが、それ以外は減少傾向。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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