JR北海道は6月6日、2022年度における野生動物との衝突・発見件数を公表した。
それによると、シカとの衝突件数は2021年度より249件多い2881件と過去最大を更新しており、路線別の最大は宗谷本線の484件。これに根室本線花咲線区間(釧路~根室)の425件、石北本線(新旭川~網走)の373件が続いている。
このうち最も増加率が高かったのが石北本線で、2021年度比で128件の増加だった。
JR北海道発足時からのシカとの衝突件数の推移。2013~2019年度は減少傾向が続いていたが、コロナ禍以降は急激に増えている。発足時の件数が2022年度のおよそ0.008%だったことは驚きだ。一方、クマの発見・衝突件数は2021年度より5件少ない63件となっているが、高止まり傾向が続いているという。最も多かったのが宗谷本線や石北本線を管轄する旭川支社管内で、全体の68%を占めている。
2017~2022年度におけるクマの発見・衝突件数。クマの発見・衝突件数の推移。左が全体、右が本社・支社別。コロナ禍以降は旭川支社管内で急激に増えているが、それ以外は減少傾向。