NTNは、電気自動車(EV)・ハイブリッド車(HEV)向け「同軸e-Axle遊星減速機用ニードル軸受ユニット」を開発。5月24日に開幕した「人とくるまのテクノロジー展2023」で披露した。
開発・普及が進むEVやHEVには、主な駆動源としてモータ、インバータ、減速機を一体化したe-Axleが搭載されるケースが増えている。そのうち、遊星減速機を使用する同軸e-Axleには、断面高さが小さく高い負荷容量を持つニードル軸受が使用される。
同軸e-Axleは高効率化を目的に潤滑オイルの低粘度化が進んでいるが、油膜が薄くなると、軸受の軌道面ところ(転動体)が直接接触することで、軸受の損傷の原因となる微小なはく離(ピーリング)や亀裂が表層に発生。また、車両の省燃費・省電費化に伴うe-Axleの小型化・高出力化により、軸受の高速回転対応も必要となっている。