世界限定18台、ベントレー マリナーバトゥール もお祝いに駆け付けた…ベントレー東京芝ショールームオープン

ベントレー マリナーバトゥール
  • ベントレー マリナーバトゥール
  • ベントレー東京芝ショールーム
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  • 左からベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏、コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏、フォルクスワーゲン・ファイナンシャル・サービス・ジャパン代表取締役社長の横瀬正幸氏

ベントレーの正規販売店、コーンズ・モータースは、東日本最大級のショールームを東京港区芝にオープン。それを記念し全世界18台限定のベントレー『マリナーバトゥール』もお披露目された。グランドオープニングは4月22日。

コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏(右)とベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏(左)コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏(右)とベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏(左)

ベントレー東京芝ショールームは3フロアに分かれており、1階はその時々のフィーチャーしたクルマを展示するスペースとともにレセプションエリアとされた。その奥にあるエレベーターで2階に上がると、最新のモデルレンジや認定中古車を見ることができる。そして3階はショーケースと呼ばれる特別なステージで、1台から2台が展示できるスペースになっている。基本的には来場者は入場できず、首都高速道路からの認知を上げるために、首都高に向けて飛び出ている。ベントレー東京のショールームは首都高環状線外回りに面していることから、その立地を生かしたものである。グランドオープニング前日の4月21日には内覧会が開催された。

◆クルマの楽しさをベントレーを通じて広げていきたい

コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏は、ベントレーの価値をどのように社会に提供していくかについて、自社の取り組みから説明する。まずひとつは、「現在コーンズ・モータースはTHE MAGARIGAWA CLUBという世界でも屈指、アジアで初となるラグシアリーでエスクルーシブな会員制のドライビングコースを建設中で、間もなく完成する。ここは会員の皆様が好きなタイミングで、自由に自分のペースでクルマを楽しんでもらえ、また、メンバーとのコミュニティを通して、新しい世界が広げていく施設」という。

コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏コーンズ・モータース代表取締役社長の林誠吾氏

もうひとつは、「自動車の在り方や持ち方が変化していく中で、クルマは乗って楽しいということを伝えていきたい。そこで、グランドツアーと称して、お客様と一緒にクルマに乗って巡る旅をコロナの前にから始めている。クルマを同じ感度で楽しんでいただく方たちと一緒に我々も楽しんでいる」と説明し、そうしたことを踏まえ、ベントレーでは、「スポーツも意識しているので、MAGARIGAWAのドライビングコースだけではなく、富士スピードウェイなどでプロのレッスンも受けられるほか、ハイパフォーマンスを試してもらえる機会を設けている」とコメント。街中では発揮できないパフォーマンスを体験でき、かつ、ドライビングスキルを磨くことなどで、「クルマは本当に楽しいと思ってもらえるように、ディーラーの枠を超えてこの素晴らしいプロダクト、ベントレーを一緒にこれからさらに日本の皆様に楽しんでいただけるように、このショールームも展開している」と語った。

コーンズ・モータースは、1964年、コーンズ・アンド・カンパニー・リミテッド時代からベントレーの取り扱いをはじめ2024年で60周年を迎える。林氏は、「このエレガントなショールを構えることができたのは、日本で長くベントレーを愛していただいているお客様のおかげだ。今後もますますベントレーとともに楽しいクルマの未来を作っていく会社になっていけるように邁進したい」と語った。

◆3年連続販売台数記録更新を期待

今回のオープンにはベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏も来場。ベントレーモーターズジャパンとコーンズ・モータースは20年以上にわたる関係を保ち、また、近年では東京2店舗、大阪、神戸と4つのショールームを展開するとともに、東京と大阪に2つのサービスセンターも運営していることから非常に重要なパートナーと認識。さらに東京地区においてはベントレー市場の約半分がコーンズ・モータースが手掛けているという。

ベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏ベントレーモーターズジャパンブランドダイレクターの牛尾裕幸氏

ベントレーは日本市場において、2年連続で販売台数新記録を更新。牛尾氏によると、アズールやSなどのオプションパッケージ、デリバティブ戦略やベンテイガEWBのデリバリー開始。そして、「日本最大マーケットである東京での新ショールームオープンなどの効果を踏まえ、3年連続で販売台数新記録の更新を期待している」とコメントした。

そういったことから、今回、ベントレーモーターズジャパンはこの新ショールームのオープンを祝し、18台限定のスペシャルモデル、マリナーバトゥールを手配し展示したのである。

◆次世代ベントレーのデザインを暗示して

昨年8月に公開されたバトゥールは『バカラル』に次ぐプロジェクトとしてベントレーマリナーが手掛ける18台限定の2ドアクーペだ。デザインディレクターのアンドレア・ミンド氏が率いるチームによって製作され、ベントレーが近い将来発売する電気自動車(BEV)のデザインを決定づける新たなデザインDNAが導入されているといわれている。

ベントレー・マリナー・バカラルベントレー・マリナー・バカラル

バルケッタデザインが特徴であったバカラルはマリナーがコーチビルドの原点に立ち返って製作した最初のモデルで、オーナーの注文を受け、手作業によって12台が製作された。バカラルがメキシコのバカラル湖にちなんで名付けられたのと同じく、バトゥールの名前の由来となる、バトゥール湖はインドネシア、バリ島のキンタマーニ高原にある水深88m、面積約16km2のクレーター湖で、その豊富な水量は地元の温泉や農業用水の水源となっている。

バトゥールは6.0リッターW12ツインターボエンジンを搭載し、740PS超を発揮するベントレー史上最強のクルマだ。手組みされるこのエンジンは過去20年にわたってベントレーの象徴であり続け、文字通りベントレーの成功を支える原動力となってきた。しかし、ベントレーは“ビヨンド100”戦略に沿って完全電動化へと大きく舵を切っているため、W12エンジンは終焉を迎えつつある。従ってバトゥールに搭載されるW12は、その並外れたパワーとトルクと洗練性を讃え、その幕引きを演出する意味も込められているとのこと。このパワーを受け止めるシャシーには、“スピード”モデル向けに調整されたエアサスペンションをはじめ、電動アクティブアンチロールコントロール、eLSD、オールホイールステアリング、トルクベクタリングが搭載される。

ベントレー マリナーバトゥールベントレー マリナーバトゥール

このバトゥールは18台すべてが受注済みであり、各オーナーとマリナー所属デザインチームとで、それぞれの仕様が決定される。オーナーの個性を存分に反映するため、カラーや仕上げなど、エクステリアとインテリアの目に見える部分のほぼすべてがカスタマイズに対応している。即ちバトゥールもバカラル同様、本来のコーチビルドの理念に沿って製造されるのだ。仕様決定後はイギリスはクルー本社のカーボンニュートラル工場内にあるマリナーワークショップにて手作業での製作がスタート。完成には数ヶ月を要し、2023年半ばに最初の一台が納車される予定とのこと。

ベントレーモーターズジャパンマーケティング&コミュニケーションマネージャーの横倉典氏は、「ベントレーはマリナーというビスポーク部門を社内に持つユニークなブランドだ。マリナーはお客様の特別な注文に応えたりするほか、専用の装備品を開発したり、クラシックカーを再現したり、そして今回のバトゥールのようないわゆる“フューオフ”モデルと呼ばれる特別限定車を作るなどその活動は多岐に渡る。また近年、お客様からそのような特別な注文を受けることも多く、ベントレーの収益の柱になってきている」と紹介。

ベントレー マリナーバトゥールベントレー マリナーバトゥール

そして、今回のバトゥールは、「これまでのベントレーの特徴的なデザイン言語を進化させ、これからの電動化に向けての新しいデザインを採用。大きなグリルや、ボディーライン、リアフェンダーの盛り上がりは残しつつも、フロントのライト周りでこれまでの丸目4灯ではなく、細長いデザインが採用されている。この新たなデザイン言語によってベントレーのデザインは次なる段階へと進化する」とし、「今回このような形で、日本の皆様にもベントレーの進化を実際に見てもらえる機会をつくることができ、うれしく思う」とコメントした。

ベントレー マリナーバトゥールベントレー マリナーバトゥール
《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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