カワサキ『Ninja ZX-4R』発売へ、復活の400マルチは最高出力80ps

カワサキ Ninja ZX-4RR
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カワサキモータースは、4気筒エンジン搭載の新型スーパースポーツ『Ninja ZX-4R』シリーズ3モデルを2023年2月以降、導入国で順次発売すると発表した。

大型二輪免許が自動車教習所で取得可能となる1996年以前、400ccクラスは国内二輪市場の主役だった。中でも4気筒エンジン搭載モデルはその走行性能の高さで人気を集めた。しかし、やがて主役の座は大型二輪に移り、昨年10月31日には400ccマルチ最後の砦であったホンダ『CB400スーパーフォア』の生産が終了。国内400ccクラスから4気筒エンジン搭載モデルは姿を消した。

そんな中、登場するのが並列4気筒エンジンを搭載したフルカウルスーパースポーツモデル『Ninja ZX-4R』だ。『Ninja ZX-25R』をベースとする軽量・コンパクトな車体に最高出力80psを発揮する高出力エンジンを搭載。優れたコーナリング性能と加速フィーリングを追求した。1980年代のバイクブームを経験したライダーから初めてスーパースポーツの楽しさに触れるライダーまで、サーキットでも街乗りでも、「APEX PREDATOR(頂点捕食者)」をコンセプトとするエキサイティングな走る喜びを体感できる。

ラインアップはベーシックモデルの『Ninja ZX-4R』に加え、バリエーションモデル『Ninja ZX-4R SE』『Ninja ZX-4RR』を用意する。Ninja ZX-4R SEはファクトリーレーシングチーム「Kawasaki Racing Team」のマシンにインスパイアされたオリジナルカラーとグラフィックを採用。デュアルディレクションKQSやスモークウインドシールドなど、多数のアクセサリーを標準装備する。Ninja ZX-4RRは「Kawasaki Racing Team」のマシンにインスパイアされたオリジナルカラーと「RR」ネーミング入りグラフィックを採用。リヤサスペンションには『Ninja ZX-10R』と同タイプのショーワ製BFRC-liteを採用し、よりスポーツライディングを楽しめる。

◆最高出力80ps、新開発399cc水冷4気筒DOHCエンジン搭載

新開発の399cc水冷並列4気筒DOHCエンジンは最大出力77ps、ラムエア加圧時には80psを発生する。強力な低中速トルクと高回転域でのパワーを両立し、日常使いからスポーツライディングまで、あらゆる走行シーンで高いパフォーマンスを発揮。1万5000rpmオーバーの超高回転型エンジンならではの爽快なエキゾーストサウンドを実現する。

また、充填効率を高め、エンジン性能を向上させるラムエアシステムを装備。吸気口はアッパーカウル中央に配置し、ひと目でNinja ZXシリーズとわかるスタイリングを提供している。ラムエアダクトは、フロントフォーク左側を通ってエアボックスに向かうレイアウトを採用。ライダーから見える位置に「Ram Air」の刻印を施し、ラムエアシステムのパフォーマンスをアピールする。

カワサキ Ninja ZX-4RRカワサキ Ninja ZX-4RR

◆Ninja ZX-10RR譲りのシャーシ

Ninja ZX-4Rは、スーパーバイク世界選手権参戦マシン『Ninja ZX-10RR』のシャーシ設計思想にインスパイアされた高張力鋼製トレリスフレームと、湾曲形状のロングタイプスイングアームを採用。前後重量配分と優れた剛性と柔軟性のバランスを実現し、軽快なハンドリングと良好な接地感を提供する。

足回りはフロントにショーワ製の先進フロントフォーク「SFF-BP」を装備する。上位モデルのNinja ZX-4R SE/Ninja ZX-4RRはプリロード調整機構付き。リヤは『Ninja ZX-10R』と同様のプログレッシブな特性を発揮するホリゾンタルバックリンクリヤサスペンションとし、スーパースポーツモデルらしい優れたハンドリング性能を実現する。ブレーキシステムはフロントがφ290mmセミフローティングダブルディスクとラジアルマウントモノブロックキャリパー、リヤには大径φ220mmディスクを採用。ハイパワーに対応した強力な制動力と優れたブレーキタッチを実現する。タイヤはNinja ZX-4Rの動力性能にあわせてF120/R160を採用し、高速域にて優れた安定性を発揮。また、迫力あるリヤビューにも貢献している。

◆アグレッシブかつハイグレードなスタイリング

外観はNinja ZXシリーズが持つアグレッシブかつ、パワーと瞬発力を秘めたスタイリングを採用。2灯式ヘッドライトからテールライトに至るまで全ての灯火器にLEDを採用し、ハイグレード感を演出している。

また、KTRC(カワサキトラクションコントロール)とパワーモードを連携させた電子デバイス「インテグレーテッドライディングモード」を搭載。「スポーツ」「ロード」「レイン」「ライダー(マニュアル)」の4種類から、走行条件やライディングスタイルに合わせて選択できる。

コックピットには高い視認性と高級感を提供する4.3インチフルデジタルカラー液晶スクリーンを採用。ラップタイムやギヤポジション、そして1万rpmから上の回転数を見やすく表示するサーキットモードを搭載する。また、アプリを介してスマートフォンに接続でき、GPS経路情報や車両走行情報の記録をはじめとした多様な機能を利用できる。

《纐纈敏也@DAYS》

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