ターボチャージャー技術を多面的に捉える

改訂新版『ターボチャージャーの性能と設計』
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改訂新版『ターボチャージャーの性能と設計』
著者:浅妻金平
発行: グランプリ出版
定価:6600円
ISBN978-4-87687-400-2

環境に配慮したエンジン開発に欠かせないターボチャージャー。その技術を解説したロングセラー本が、内容を大幅に刷新した改訂新版として刊行された。

温室効果ガス排出量を実質ゼロとするカーボンニュートラルの実現を目指すうえで、ターボチャージャー技術の活用は、陸上輸送用原動機はもちろんのこと、燃料電池など数多くの分野に裾野を広げている。本書は、内燃機関やターボチャージャーの研究・開発に長年従事してきた著者が、その原理から設計、組立、品質に至るまでを詳細に解説している。

本書の目的として著者は、ターボチャージャー技術を多くの人に届け伝えることとし、単に技術解説やその歴史にとどまらず、組み立て品質や品質保証活動、さらには市場品質不具合撲滅活動の実例を取り上げ、顧客満足度の向上活動に向けての具体的なノウハウが記されるなど、内燃機関に携わる多くのエンジニアにとって有益な情報が掲載されている。

なお本書は、『ターボチャージャーの性能と設計』(2014年2月刊行)の全面的な内容の再検討と、新たな項目の大幅な追加を実施した改訂新版である。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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