丸ノ内線で無線式保安システムの試験…列車間隔の短縮と遅延回復に効果 12月1日から

丸ノ内線の最新車両・2000系。
  • 丸ノ内線の最新車両・2000系。
  • CBTCシステムの概要。
  • 自動列車制御装置(Automatic Train Stop=ATC)を使用する従来の閉塞は区間を固定しているが、CBTCシステムはそのことに囚われない移動式となる。
  • 移動式となるCBTCシステムの閉塞は従来の固定式とは異なり、後続列車は先行列車が進んだ距離分を追うことができ、高い遅延回復効果を期待できる。
  • CBTCシステムでは、事故などが発生した際も単線並列運転が可能となるため、不通区間が発生しない。

東京地下鉄(東京メトロ)は12月1日、丸ノ内線四ツ谷~荻窪間で無線式列車制御システム(CBTCシステム)の走行試験を開始した。

CBTCシステムの概要。CBTCシステムの概要。

CBTCシステムは、地上装置が先行列車の位置などから後続列車が走行可能な位置を割り出し、それを後続列車へ無線を使って伝達。後続列車は自車で走行可能な速度を割り出すという、新たな信号保安システム。営業列車へは丸ノ内線で2024年度中に、日比谷線で2026年度中に導入される予定で、地下鉄では初となる。

自動列車制御装置(Automatic Train Stop=ATC)を使用する従来の閉塞は区間を固定しているが、CBTCシステムはそのことに囚われない移動式となる。自動列車制御装置(Automatic Train Stop=ATC)を使用する従来の閉塞は区間を固定しているが、CBTCシステムはそのことに囚われない移動式となる。

東京メトロではこのシステムを導入することで「列車の間隔をさらに短くすることができるようになり、高い遅延回復効果が得られる等、運行の安定性が向上します」としており、今後は2023年6月からCBTCシステムを使った乗務員の操作訓練を、同年9月からは丸ノ内線全線で走行試験を開始する予定。

移動式となるCBTCシステムの閉塞は従来の固定式とは異なり、後続列車は先行列車が進んだ距離分を追うことができ、高い遅延回復効果を期待できる。移動式となるCBTCシステムの閉塞は従来の固定式とは異なり、後続列車は先行列車が進んだ距離分を追うことができ、高い遅延回復効果を期待できる。CBTCシステムでは、事故などが発生した際も単線並列運転が可能となるため、不通区間が発生しない。CBTCシステムでは、事故などが発生した際も単線並列運転が可能となるため、不通区間が発生しない。
《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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