635kgの軽量スポーツ、マツダの5速MTで操る…モーガン『スーパー3』をカスタム

脱着式のサンシェードキャノピー

フォード製1.5リットル3気筒エンジン搭載

あらゆる方向の水しぶきから保護する防水設計

OB x モーガン・スーパー3
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モーガンモーターカンパニー(以下、モーガン)は11月21日、3輪オープン2シータースポーツカー『スーパー3』(Morgan Super 3)の1台限定のカスタマイズモデルを欧州で発表した。

◆脱着式のサンシェードキャノピー

OB x モーガン・スーパー3OB x モーガン・スーパー3

デザイナー水着ブランドの 「Orlebar Brown」と協力し、ホリデーシーズンに最適なスーパー3を製作した。モデル名は、「OB x モーガン・スーパー3」だ。取り外し可能なサンシェードキャノピーをはじめ、内外装に特別なカスタマイズを施している。特注のサンシェードキャノピーを取り付けることができるように改造された。ボディ同色のフレームを備えた取り外し可能なキャノピーは、インテリアと同じカーキサンドのファブリックで仕上げている。

車体はパステルベージュで塗装され、カーキサンドの内装色とのコーディネートが図られた。レッドのアクセントを内外装にあしらう。ボディ同色のインストルメント クラスターやOB カラーのシフトレバーサラウンドなども採用されている。

ボディサイドには、ネット状のラゲッジラックを取り付けた。このラゲッジラックのパターンがサイドブレードのテクスチャグラフィックに反映されている。ボディ同色のスポットライトカバーを含め、外装にはOrlebar Brownのロゴを配している。

◆フォード製1.5リットル3気筒エンジン搭載

スーパー3には、接着アルミ製のスーパーフォームドモノコックプラットフォームを採用した。乾燥重量は635kgと軽量に仕上げられた。フロントタイヤは、エイボンと専用20インチタイヤを共同開発した。伝統的なオートバイ向けタイヤのデザインをベースに、モーガンのために特別に設計された。パフォーマンスを確保するために、コンパウンドとケーシングの設計は、微調整を何度も繰り返したという。

パワートレインは、フォードモーターから供給を受ける自然吸気の1.5リットル直列3気筒ガソリンエンジンだ。スーパー3への搭載にあたって、エンジンの音響面をチューニングし、自然吸気の3気筒エンジンの特徴を強化するために、幅広い開発が行われた。最大出力は118hp/6500rpm、最大トルクは15.3kgm/4500rpmを発生する。

トランスミッションは、3ホイーラー同様、マツダ『MX-5』(日本名:『ロードスター』に相当)用の5速MTを組み合わせる。0~100km/加速7秒、最高速209km/hの性能を可能にした。プルロッド方式のサスペンションは、バネ下重量を減らすことによってパフォーマンスを引き上げるだけでなく、空力面での利点も発揮するという。

◆あらゆる方向の水しぶきから保護する防水設計

スーパー3のインテリアは、完全に防塵設計だ。USBソケットに至るまで、あらゆる方向の水しぶきから保護する防水設計とした。ダッシュボード中央には、3ホイーラー同様、メーターを配置しているが、スーパー3ではモーガンで初めて、フルデジタル化されている。軍用機に触発されたエンジンスタート/ストップボタンは、3ホイーラーから引き継がれた。

ステアリングホイールやペダルは、ドライバーの体格に合わせて、調整できるようにした。ダッシュボードの下には、カップホルダーやスマートフォンの固定用マウントを取り付けることができる。シート下には、ロック可能なコンパートメントを採用しており、貴重品などを収納できるようにしている。

《森脇稔》

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