山手線外回りの西側が2日間全面運休に…渋谷駅の山手線ホームが島式化 2023年1月7-8日

渋谷駅の埼京線ホーム。埼京線は山手線外回りの運休中、大崎~赤羽間で増発。同一線路を走る湘南新宿ラインは通常運行となる。
  • 渋谷駅の埼京線ホーム。埼京線は山手線外回りの運休中、大崎~赤羽間で増発。同一線路を走る湘南新宿ラインは通常運行となる。
  • 渋谷駅山手線ホーム島式化へ向けた工事の流れ。今回は第4段階にあたり、工事が終わると、内・外回りが同一面ホームでの発着となる。
  • 第4段階工事の概要。現行の外回りホームが廃止される関係で、外回りの線路が西側に移設される。なお現行の山手線外回りホームは1月4日の終電後にホーム屋根の一部が撤去される。
  • 第4段階の工事終了後は、1階のハチ公改札と山手線ホームを結ぶ階段の使用が開始され、2023年1月下旬には3階中央改札と山手線ホームの間に新設する通路や階段、エスカレーターの供用が開始される。工事中も中央改札の利用は可能。
  • 第4段階工事中の列車運行計画。山手線外回り・池袋→東京→大崎間は日中およそ10分間隔となる大幅減便に。
  • 振替輸送を行なう線区。
  • 第4段階の工事により、旧大山街道(渋谷駅前交差点~宮益坂下交差点)が2023年1月7日0~9時頃・22時頃~1月8日9時頃に通行止めとなり、その他の時間帯でも車線規制が行なわれる。

JR東日本首都圏本部は10月18日、渋谷駅(東京都渋谷区)山手線ホームの島式化に伴なう線路切換工事を2023年1月6日22時~1月9日初電に実施すると発表した。

これは、2015年に開始された渋谷駅改良工事の一環として行なわれるもので、2018年5月にはその第1段階として、南側(恵比寿方)に離れて設置されていた埼京線ホームを山手線ホームと並列化させるため、埼京線上り線(南行)を、従来線の東側に新設した高架橋へ移設する工事が行なわれ、ホームの北側が拡幅された。

2020年5月には第2段階として、埼京線下り線(北行)を嵩上げして東側へ移動。ホームを北側に移動させて山手線ホームとの並列化が完了。さらに2021年10月には第3段階として山手線内回り線が東側へ移設され、ホームが拡幅された。

第3段階の工事は最終的に山手線ホームを島式化するための第一歩となり、今回の第4段階となる工事では外回り線のホームを撤去の上、同線を西側へ移設する。これにより渋谷駅では山手線の内・外回りが同一面のホームに発着することになり、次の第5段階では線路とホームが嵩上げされて工事が完了する運びとなっている。

渋谷駅山手線ホーム島式化へ向けた工事の流れ。今回は第4段階にあたり、工事が終わると、内・外回りが同一面ホームでの発着となる。渋谷駅山手線ホーム島式化へ向けた工事の流れ。今回は第4段階にあたり、工事が終わると、内・外回りが同一面ホームでの発着となる。第4段階工事の概要。現行の外回りホームが廃止される関係で、外回りの線路が西側に移設される。なお現行の山手線外回りホームは1月4日の終電後にホーム屋根の一部が撤去される。第4段階工事の概要。現行の外回りホームが廃止される関係で、外回りの線路が西側に移設される。なお現行の山手線外回りホームは1月4日の終電後にホーム屋根の一部が撤去される。

第4段階の工事に伴ない、2023年1月7日初電から翌8日終電まで山手線外回り・大崎→渋谷→池袋間の全列車が運休するほか、池袋→東京→大崎間で大幅に減便。内回りの池袋→渋谷→大崎間も減便される。また、田端~東京~品川間で山手線と並走する京浜東北・根岸線では終日、快速運行が中止される。

第4段階工事中の列車運行計画。山手線外回り・池袋→東京→大崎間は日中およそ10分間隔となる大幅減便に。第4段階工事中の列車運行計画。山手線外回り・池袋→東京→大崎間は日中およそ10分間隔となる大幅減便に。

運休や減便に伴なう代替措置としては、埼京線・りんかい線が新木場~大崎~赤羽間で増発され、相模鉄道(相鉄)からの直通列車を池袋まで延長。大崎~新宿間では埼京線や湘南新宿ラインが通る山手貨物線を経由する臨時列車が運行される(途中、恵比寿・渋谷に停車)。

ほかに、東京地下鉄(東京メトロ)、都営地下鉄、東京臨海高速鉄道(りんかい線)、西武鉄道(西武)、東急電鉄(東急)、京浜急行電鉄(京急)では振替輸送が実施される。

振替輸送を行なう線区。振替輸送を行なう線区。


《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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